今季ワーストとなる6連敗で最下位・中日に1・5ゲーム差となった5位・巨人。23日からは〝裏天王山〟ともいえる中日との直接対決(東京ドーム)が待ち受ける。主力が勢ぞろいしたものの、なかなかチームに勢いは出てこない。そんななか逆襲に向け、8月上旬の快進撃を呼んだ〝意外な男〟の名前が取り沙汰されている
投打がかみ合わずDeNA、阪神に今季最悪の6連敗。1975年以来、2度目となる最下位フィニッシュの可能性も否定できなくなってきた。
後半戦開始となった8月前半は12戦8勝4敗と快進撃が続いたものの、後半に入って6連敗と雰囲気は一変した。対戦相手の好不調はもちろん大きいが、一軍からは井納翔一投手(36)の姿が消えた。
コロナ禍を逃れた井納は公式戦リスタートとなった2日の阪神戦(東京ドーム)から一軍に昇格。背番号21にとっては願ってもないチャンスだった。6月22日のDeNA戦(東京ドーム)では1ストライクも取れないまま4球で交代。「ニッポン放送ショウアップナイター」で解説を務めた元中日監督・谷繁元信氏から「井納の野球人生が終わりに近づくような、そういう4球」と心配されると翌日に二軍落ちとなっていた。
それでも右腕はチームの大ピンチに便利屋として腕を振ると、今月6日のヤクルト戦(神宮)では移籍後初勝利もマーク。3試合で防御率0・00、1勝1ホールドの成績を残したが、15日にエース・菅野と入れ替わる形で二軍落ちとなった。
くしくもチームはそこから6連敗。ライバルチームの関係者は「もう後がない井納が神宮のヤクルト戦(5~7日)では衆人環視のブルペンで試合の序盤から必死に肩をつくっていた。序盤、中盤、終盤と何度も肩をつくって結局、登板がない試合もあった。そのひたむきな姿は心を打つものがあったし、救援陣の気持ちをかなり引き締めていたのでは」とチーム最年長投手のブルペンでの〝存在感〟を指摘した。
もちろんFA移籍後、2年間で登板12試合でわずか1勝のベテランよりも、若手の登板機会を増やした方が来季以降につながる。
一方でヤングGには気持ちの面でモノ足りない部分があるという。巨人関係者は「チーム状態が悪い時は主力以外の選手にとってはむしろチャンス。それなのにウチの若手は比較的ノンビリしていて、あまりガツガツしていない」と嘆く。
危機的な状況にある時こそ、崖っぷち選手が見せる鬼気迫るプレーが必要というわけだ。果たしてGナインからチームの危機を救う〝第2の井納〟は出てくるのか。












