「プロレスLOVE」はホンモノじゃ! 音楽ユニット「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」のファンキー加藤(43)が熱いプロレストークを展開。武藤敬司(59=ノア)への愛を語った前編に続き、後編では9月3日のノア・エディオンアリーナ大阪第1競技場大会で武藤の化身グレート・ムタとトリオを結成する新日本プロレスのグレート―O―カーンから、勢いあまって〝邪道信者〟であることまで告白した。

 ――ムタの印象は

 ファンキー加藤 登場した当時の新日本プロレスはスポーティーな試合で見せていくっていう中で、怪しくて、毒々しいというか、おどろおどろしいみたいな。そういう部分はムタにしかなかった。しかも普段、スーパーベビーフェースの武藤さんが年に2~3回、ムタになって、相手を血祭りにあげるっていう。試合内容も全然違ったものだったので、すごくハマりました。

 ――9月3日ノア大阪大会ではムタ、オーカーン、NOSAWA論外組が拳王&征矢学&タダスケと対戦する

 加藤 いいんじゃないですかね! 確かにムタの世界観が似合うのは現状だとオーカーン選手ぐらいしかいないかと思って。うまいことオーカーン選手は入り込んできたし、NOSAWA論外選手とノアはさすがだなと思いました。

 ――オーカーンについては

 加藤 新日の中で異質な怪物がやっと来たかと。最近の新日ではプ女子(プロレス好きな女子)だったり若い子にすごく支持されるような、かっこよくて、洗練されていて、スピーディーで面白いプロレスがあるけど、平成プロレスにハマった俺とか、もっと前の昭和プロレス世代の人たちからすると、やっぱりちょっと苦言もしたくなるようなプロレスでもあって。そういう中でオーカーン選手はやっぱり黙らせる力がある。

 ――なるほど

 加藤 オーカーン選手はキャラクターとバックボーンが強いので、「プロレスラーはちゃんと強くなければいけない」っていう幻想をしっかり持てる。説得力が違いますよね。何かあった時にいけるというか、本当に強いっていうのを僕は大事にしている。最近のパンケーキ(※)とかもそうですけど。バラエティーでも映えるし、テレビでもバンバン売っていける逸材ですよね。

 ――武藤以外に常に話題を提供する選手としては邪道・大仁田厚もしかり…

 加藤 大仁田さんは天才的で。これ公言したくないですけど…僕、大仁田信者でもあったので。川崎球場も地元の八王子でのトークイベントも行きました。実はね、一時期は新日、全日よりもFMWに傾いていた時期があって。あの時の大仁田さんは神がかっていましたね。

 ――涙のカリスマと呼ばれていた

 加藤 本当に好きすぎて、有刺鉄線買いましたもん。でも、あんなものは容易に扱えるものじゃないですよ。そもそも分厚い手袋とかないと取り出すこともできない。結局、箱に入れたまま捨てちゃったけど、ずっと眺めてましたよ。ちょんちょんって触ったりして「これ痛いよな、大仁田。ターザン後藤、大変だな」って。それくらいFMWが好きだった時もありましたね。大仁田さんが2度目の引退をして、新生FMWの時もすごい好きでずっと応援していました。

 ――女子団体も見るのか

 加藤 男子プロレスほどではないですけどチェックしています。そうそうこの間、仙台でライブした時に新崎人生選手と仙女(センダイガールズ)のDASH・チサコ選手が来てくださって。2階の最前列で新崎人生選手がこうやって(腕を組んで仁王立ちで)見ていて。「人生選手、ハマらなかったかな?」と思っていたら、いたく感動してくれてたみたいで。その横でチサコ選手がノリノリで見ていました。

 ――女子団体ではスターダムの勢いがある

 加藤 スターダムはね、すごい! みんな超かわいい。しかもかわいいだけじゃなくて魅せるプロレスというか。本当にすごいなって。男子プロレスもうかうかしてられないですね。集客面じゃ完全にスターダムが上回っちゃってますしね。

 ――新日本とスターダムがプロレス界の中心になっている現状は

 加藤 僕、本当に1強っていうのはよくないと思っているので。ライバルがいてこそ成り立つ物語とか熱に乗っていくので、ノア、全日、DDTも、もっともっと頑張ってもらいたいし、女子だと東京女子プロレス、仙女、他の団体にも頑張ってもらいたいなっていう気持ちはあります。

※3月29日にオーカーンはJR武蔵小杉駅構内で暴漢から女児を救出。救出後の女児に「パンケーキ食うか?」と呼びかけ恐怖心を和らげた。

☆ふぁんきーかとう 1978年12月18日生まれ。東京・八王子市出身。2004年に八王子出身の3人組の音楽グループ「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」を結成し06年にメジャーデビュー。ヒット曲「あとひとつ」はプロ野球楽天・田中将大投手の入場曲となり、紅白歌合戦には4度出場。人気絶頂の13年に解散したが、ソロ活動を経て21年にモン吉との2人でグループ活動を再開。今年の元日に行われたノア日本武道館大会ではテーマソング「VOYAGE」を書き下ろした。