2位・ソフトバンクが14日のオリックス戦(ペイペイ)に2―10で大敗。3位・オリックスに再び1ゲーム差に接近された。
敗戦の中でも好材料となったのが、今季初登板に臨んだ田中正義投手(28)だ。6回にマウンドに上がると1イニングを完璧に抑えた。最速153キロをマークした直球で2三振を奪った。「状態はすごくいい。チャンスをもらえたら自分を表現できる段階にはあるかなと思う」。こう口にしていた通りの投球を披露した。
誰もが高い潜在能力を認めつつも、これまでは自らが自信を持ちきれないところがあった。自主トレで師事した千賀からも「もっと自分の能力を信じてほしい」との声をかけられた。「自分を信じたいというのが一番ある」と臨んだシーズンだった。
キャンプから快投を続けながら開幕ローテ入り直前で右肩の違和感により離脱した。再び周囲の高い期待に応えられなかった形となってしまった。それでも自らに自信を持てるだけの手応えをつかんでいた。リハビリ中もその思いだけは持ち続けて、復活への歩みを進めてきた。
「(リハビリ中は)自分は一軍で投げるのにふさわしい人間なんだというのをしっかり自分で思うことが大事かなとすごく感じた。自分を信じられるようにとやってました。常々言われてたことなんですけど、ようやくそれが自分で心から思えるようになった」と力強く口にした。
チームの救世主候補に急浮上している。まだ実戦復帰後、二軍で連投もしていない。その状況でも首脳陣は「特例2022」による5日間を前提とした昇格を決めた。投げれば一軍相手でも抑える力があることを想定した上で、二軍での連投クリア後となる9月の〝本番〟に弾みを付けさせるための選択だった。
堂々の投球に藤本監督は「ひょっとしたら(一軍に)残って連投させるかも分からない。(予定通り)抹消して二軍で連投させてからもう1回こっちに呼ぶのか。その辺は検討中です」。慎重を期しながらもプランの修正を含めて熟考するつもりだ。












