西武・中村剛也内野手(38)が4日のオリックス戦(ベルーナ)で先制、サヨナラとチームの全打点に絡む2アーチを放ち、3―2の勝利に貢献。このカード3連勝で貯金を今季最大の9とし首位固めに成功した。
4回に先制の5号2ランを放っている中村は、2―2の9回、左中間スタンドにサヨナラとなる6号決勝弾。通算43度目のマルチ本塁打は価値ある自身5度目のサヨナラ弾となり、球団のレジェンド、中西太、清原和博に並んだ。
ホームベースでチームメートから歓喜の水シャワーをかけられ祝福された中村は「すごくうれしいんですけど、今日は気温があまり高くないので今ちょっと寒いです」とお立ち台でぼそり。
5月14日の楽天戦(ベルーナ)以来、約2か月半ぶりの一発に「ひと時に比べたらだいぶ良くなってきたかな」と打撃の調子に触れながら、サヨナラ弾については「何も考えていないです。ほんと自分のスイングをすることだけ。気持ち良く打球が飛んで行ってくれたなと思います」といつも通りの〝おかわり節〟をさく裂させていた。
しかし、目まぐるしく展開や状況が変化する試合の中で、この「何も考えない」「普通」でいることは難しい。相手バッテリーとのさまざまな駆け引きのなか、感情を常にフラットに保っておくことが、どれだけ難しいかを中村は21年間のプロ野球人生で嫌というほど味わってきた。
「普通でいることが一番難しい」(中村)からこそ、たどり着いた境地は常に打席では何も考えない、普通でいること。
禅問答のようだが、中村にとっての「普通」は、苦しみの中で常に目指してきた本塁打への悟りの境地なのだ。












