男子ゴルフのフィル・ミケルソン(52=米国)は、メジャー最終戦「全英オープン」2日目(15日、英国・セントアンドリューズ・オールドC=パー72)で通算5オーバーの125位で予選落ちしたが、〝いなかった〟のような扱いだった。

 米ツアー通算45勝(メジャー通算6勝)を挙げているスター選手としては異例となる脇役的な時間帯に組み込まれた。初日(14日)は第1組から5番目となる午前7時30分スタート。知名度のあるイアン・ポールター(英国)も同様の措置だったことを考えると、サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」参戦組の注目度を意図的に下げる主催のR&Aの意思表示だろう。実際、2013年大会優勝者にもかかわらず、開幕前のチャンピオンズディナーの出席をやんわり拒否されていた。

 さらに英メディア「デーリー・エクスプレス」は「R&Aは全英オープンに出場しているLIVゴルファーにも罰を与えたようだ。ミケルソン、デシャンボーのような選手は、通常メジャーで特集されるグループに含まれるが、メインのテレビ中継に登場することはなかった」と指摘。米国で「全英」のテレビ中継を見ているある視聴者は、SNS上に「LIVゴルファーのカバーを露骨に避けようとしている」と投稿するほどだ。

 そんなミケルソンは初日のラウンド後、タイガー・ウッズ(米国)の「LIV招待」批判について「彼の意見を尊重する。誰もがそれについて強い感情や意見を持っていると思う」と反論しなかった。もはやスターとは思えない扱いを受けても、批判されても、新ツアーでプレーしながら大金さえ手に入ればいいと割り切っているのか。