西武・中村剛也内野手(38)が12日の楽天戦(楽天生命)で、史上14人目となる通算450本塁打と1000得点を同時達成した。

 0―0の2回、楽天先発・岸の直球をとらえ、左翼手・島内が一歩も動けない完璧な弾道でスタンド中段に8号先制弾を突き刺した。

 中村は「打ったのは真っすぐです。打てて良かったです。400号を打ってから、なかなかホームランを打てなかったんですけど、少し時間がかかりましたが今日450本目を打てて良かったです」と節目の記録を振り返った。

 西武レジェンドの節目の記録はまたも仙台で、捕手・炭谷がマスクをかぶった試合で達成された。

 昨年、9月4日に栗山巧外野手(38)がプロ野球史上54人目の2000安打を元同僚・牧田から達成した際も達成地は仙台、女房役は炭谷だった。そして、試合を中断しそのまま祝福の花束を渡したのも炭谷だった。
 今回は同じ西武OBの岸をリードして中村の史上14人目の節目に立ち会った。

 もちろん、互いに優勝のかかった勝負の中で手心を加えることなどありえないが、炭谷と中村の関係は栗山と同等に深い。2018年オフ、悩みに悩んだ巨人へのFA移籍の際も最後まで身の処し方を相談していたのもこの2人。炭谷が「栗山さんと中村さんには本当にお世話になりました」と言い残し、中村には自身のトレードマークをモチーフにした帽子を“形見”としてプレゼント。その年のオフの自主トレ中、中村はその炭谷キャップを常に身に着け練習をしていたものだ。

 両者の間にだけある特別な思いが450号の駆け引きの中にあったのかもしれない。