ソフトバンクに今季から加入したタイラー・チャトウッド投手(32)の退団が決まった。球団は14日に、ウエーバー公示の手続きを申請したことを発表。三笠GMは「ケガをして帰国後に手術をして、今季の復帰は難しい状況になった。本人と話をして退団、自由契約ということにさせてもらった」と説明した。
推定年俸3億5000万円で入団したメジャー通算52勝右腕が、一軍登板なくユニホームを脱ぐことになった。球団は6月に右肩を手術して今季絶望となっていたチャトウッドの支配下枠を空けて、チーム強化に充てる選択をした形だ。
これで現時点のソフトバンクの支配下登録枠は上限まで残り2つの「68」。今後の注目は、残された枠の使い方になる。三笠GMはこの日、新外国人の獲得、国内他球団とのトレードを含めた外部補強と育成からの昇格の「両面で考えている」と明言。即戦力となる外部補強を積極的に探りつつ、野手では黒瀬、投手では重田といった有望な育成選手の内部昇格を念頭に、7月末の補強期限までに戦力を整備する方針だ。
では、ソフトバンクの補強ポイントはどこか。近年ウイークポイントに挙げられてきたのが「中継ぎ」だ。昨年もシーズン中、フロントはリリーフタイプの外国人投手の獲得を目指していた。今季も中継ぎでフル回転していた又吉が長期離脱となり、懸案は増大している。次に挙げられるのが、長打が期待できる右打者。直近の一軍メンバー入れ替えを見ても分かる通り、現有戦力に満足できる駒がいないのが実状だ。
チームは80試合を戦い終えてゲーム差なしの首位ながら、パ・リーグは4・5ゲーム差に5チームがひしめく大混戦となっている。開幕から故障禍に見舞われ、栗原と上林はすでに今季絶望。リードオフマンの三森も長期離脱を余儀なくされた。さらに、コロナ禍の恐怖はシーズン中つきまとう。後半戦に向けた戦力の上積みはペナントのゆくえを左右するだけに、フロントの腕の見せどころだ。












