パ・リーグは5・5ゲーム差の中に5チームがひしめく大混戦。現在4連敗ながら首位のソフトバンクは、新型コロナ禍の後に故障者が相次ぐ非常事態に陥っている。

 6月末には一軍8選手が陽性判定を受けて離脱。前カードの日本ハム3連戦(ペイペイ)ではセットアッパーの又吉、1番打者の三森が骨折、中村晃が腰痛により出場選手登録を抹消された。この事態に、首脳陣は新型コロナ陽性から回復して二軍戦に出場している野手陣を、まずは前倒しで昇格させていくことを決断した。当面の課題は、球宴休みまで11試合をどう乗り切るか。負けが込むと若手の勢いも止まりかねないため、経験、実績抜群の〝投打のアニキ〟に期待する声も出ている。

 野手では「熱男」松田宣浩内野手(39)だ。今季は打率1割7分8厘と苦しんでいるが、試合出場がなくてもベンチを盛り上げる姿勢には藤本監督も感謝している。10日の日本ハム戦では9回二死満塁から代打で登場。好守に阻まれて凡退となったものの「周りにも好影響を及ぼせる選手。こういう時だからこそ頼るのも手」(チームスタッフ)との声は根強い。

 救援陣では百戦錬磨の森唯斗投手(30)にとっても名誉挽回の好機だ。開幕当初は守護神だったが不振のため二軍落ち。今回の新型コロナ禍で一軍に昇格した。本調子ではないものの、気持ちで投げるタイプ。復帰登板だった2日西武戦(ベルーナ)ではクリーンアップを抑えて、藤本監督からも「制球と度胸、経験」を称えられた。

 今週13日のオリックス戦(ペイペイ)では、右ヒジの張りで戦列を離れていた大黒柱・千賀滉大投手も帰ってくる。総力戦で正念場を乗り切りたいところだ。