フィギュアスケート女子の樋口新葉(21=明大)に、復調の気配が漂っている。

 2月の北京五輪では団体メンバーの一員として、銅メダル獲得に大きく貢献。「五輪で団体の1人としてメダリストになれたことが、まだ信じられない」と振り返る一方で、シーズン後には右すねの疲労骨折が判明。思うように練習を積めない日々を過ごしており、7月下旬のインタビュー時には「とにかく自分の気持ちが向くようにうまく練習ができれば」と語っていたものの、回復の兆しが見えてきたという。

 5日には都内で行われた国際大会での成績優秀者に贈られる「上月スポーツ賞」表彰式に出席し、アクセルを除く3回転ジャンプを単発で跳べるようになったと報告。その上で「去年の12月とかに比べるとまだ全然で、半分もいっていないかなぐらいの調子。痛くはなくて練習もできているけど、まだ思い切りいけない部分がある。ケアしながらやっていきたい」と冷静に説明した。

 今季の初戦は16日に開幕するロンバルディア杯(イタリア)になる見込み。今後のプランニングもすでに立てており「無理せずに自分の今のレベルだったり、これからどういうふうに練習していくかのかを考えられる試合にできたら。一生懸命やりたいが、深く考えずにやりたい。とにかく全日本選手権で一番いい演技をしたいと思っているので、試合に出たりするが、それ以外でも自分の中で自信が持てるような練習を11月までには完璧にできたら」と語った。

 来年3月には日本で世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)が開催される予定だが、まずは12月の全日本選手権に全集中の樋口。日本の頂を勝ち取り、世界選手権へ弾みをつける。