また国会がややこしいことになりそうだ。参院選(10日投開票)東京選挙区(改選数6)から立候補したれいわ新選組の山本太郎代表(47)は最終議席の6番目での当選。4月の衆院議員辞職から3か月で国会に返り咲いたが、足元では公然と反旗を翻す“クーデター”も起きかねない状況だった。
山本氏に異変が起きたのは参院選の公示前だ。「頬はこけ、目の下はクマができ、相当疲れているのが見える」と周囲から心配された。実はれいわ内では山本氏の独断専行ともいえる党運営や難航していた候補者選定に「代表を辞任していただきたい。役者としては有能だが、他党との調整能力、統制能力が皆無」「党の意思決定がブラックボックスで支持者の声が全く聞き入れられない」などと公然と批判の声が上がったのだ。
山本氏の個人商店として旗揚げしたれいわだが、党が大きくなる中、方向性や考え方の違いで、これまでも衝突はあったが、ここまで大きく火の手が上がったのは初めて。ノックアウト寸前かと思われたが、KY男はひるむことはなかった。
れいわは党員・サポーターを募集しており、今冬には初めて代表選を行う。山本氏は選挙戦に突入するや「山本が嫌い、気に食わないという人は代表選で対抗馬に投票して、引きずりおろしてください」と街頭演説で呼びかけ、逆に党勢拡大のアピールに利用したのだ。
すっかり復調した山本氏は選挙終盤には、芸能界デビュー時の「メロリンQ」のパフォーマンスも一部解禁し、海パン一丁になっての“完全体復活”は総理大臣になっての最初の会見まで「お預け」と改めて表明し、度肝を抜かせた。
れいわ関係者は「山本氏は小沢一郎氏と活動をともにし、政界を生き抜くしたたかさを学んだ。離合集散は常で、リーダーは時に剛腕でなくてはいけない。まさかメロリンQをやるとは驚きましたが…」と、小沢氏の処世術を山本流にアレンジしてのハイブリッド型の“剛腕”になったともいえる。
参院の選挙区は辞職した場合、繰り上げがないため、山本氏は「職務を全うする」と6年間の任期を務めると表明。しかし、次期衆院選でまた党勢拡大の勝機を見いだせば、前言撤回も辞さずの新たな仕掛けに出ることは必至だ。












