〝ホーム〟で会心の勝利だ。新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Cブロック公式戦(9日、広島)、内藤哲也(40)がKENTA(41)を下し、3勝目を挙げた。今大会は最大の目標とする来年1月4日東京ドーム大会のメインイベント出場へのラストチャンス。逆転Vの誓いを新たにする一方、ドームでの競演を約束する〝パレハ〟にも逆襲指令を発した。


 こよなく愛する広島カープの本拠地で、負けるわけにはいかなかった。KENTAの強烈な打撃に苦戦を強いられた内藤だったが、ゴー2スリープを着地し、バレンティアを発射。最後は正調デスティーノで3カウント奪取した。

 開幕2連敗からの3連勝とし「今日の勝利で貯金1になりました。まだ厳しい状況ですが、諦めず〝やっちゃろうや〟の精神で頑張りたいと思います」とマイクアピールした。

 これで2020年1月の東京ドーム大会メイン後のリング上をぶち壊された因縁の相手とのサバイバル戦を制し、来年1・4ドームのメイン返り咲きへ前進。内藤は今大会を「(ドームへの)近道にして、おそらくラストチャンスでしょうね。(IWGP世界ヘビー級)王者のジェイ(ホワイト)と当たるとしたら決勝戦しかないから、最低でも決勝に上がるしかない。そしてジェイに勝たなきゃいけないとなると、やっぱり優勝しかない」と位置づける。

 そして東京ドームといえば、固い絆で結ばれたパレハの存在もある。かねて親交のあるカープの九里亜蓮投手(30)とは「東京ドームで花道を一緒に歩く」という約束を交わしている。

 昨シーズンのリーグ最多勝を挙げた九里からは、国内フリーエージェント権を行使せず残留した理由として「カープでやり残したこともありますし、内藤さんとの約束もありますし」と報告を受けている。

 2人の約束は2018年末のファミレス対談でかわされたもの。タイミングが合わない事情として内藤は「実現させようと思えば、たぶんできるんですよ。ただ、お互いが最高の状態で実現させたいというのがあるので」と説明する。

 上半期の内藤は結果を残すことができず、九里も今季はここまで4勝7敗と不本意な成績だ。「だからこそ俺に課せられた条件はメインイベントだし、たとえ俺がメインに戻れたとしても、今の九里選手の状態では呼ばれても彼がうれしくないと思うので。自分だけじゃなく、カープと九里選手の逆転を信じてますよ」

 G1はザック・セイバーJr.との最終公式戦(16日、東京・日本武道館)を残すのみ。他力本願は続くが、5年ぶりの制覇へ勝つしか道はない。