これぞ我慢の投球だ。広島・森下暢仁投手(24)が9日の中日戦(バンテリン)に先発し、7回6安打無失点の好投で今季6勝目(5敗)をマーク。打線も相手エース・大野雄を攻略し、小園の先制適時三塁打や4号2ラン、マクブルームの11号3ランを含む9安打と爆発して7―0で快勝した。

 森下の力投がついに報われた。2回から4回までは毎回得点圏に走者を背負う苦しい展開。それでも〝あと1本〟を許さず、7回までスコアボードにゼロを並べた。「本当に粘ってばっかりで大変です」と苦笑しながらも「ゼロで抑えることができた。全球種で勝負できているのが、今一番いいのかな。最後まで投げたかったなという気持ちはあったが、何とか7回まで投げることができて良かったです」と胸をなで下ろした。

 交流戦ではまさかの大失速。それまでは今季4勝1敗も交流戦から4連敗を喫した。6月25日のDeNA戦(横浜)では7回4失点で約1か月ぶりに勝利を挙げてトンネルを抜けたが、前回2日の巨人戦(マツダ)では菅野との投げ合いで打線の援護がなく、8回無失点の好投も勝ち星に恵まれなかった。

 この日、大野雄に投げ勝った右腕は「ホントに良い投手ですし、対戦するのを楽しみにしていたので、何とかチームが勝つことができて良かった」とニヤリ。さらに「秋山さんがカープに来て、初勝利してもらえたらなと思って、マウンドに上がった。本当に良かった。捕手とコミュニケーションを取りながら良い投球ができているので、続けていきたい」と意気込む。

 佐々岡監督も「ゲッツーを取ったり粘り強く投げてくれたと思う。しっかり辛抱しながら低め、低めに丁寧に粘れた」と完全復調した背番号18に目を細めた。