テニス男子の元世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が今季4大大会最終戦の全米オープン(8月29日開幕、ニューヨーク)に出場できない状況について、開催地の米国の選手から異論が上がっている。
かねてジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否しており、1月の全豪オープンは入国を許可されずに出場を断念。全米オープンも同様の理由で出場は絶望的となっている。
こうした中、欧州メディア「ユーロスポーツ」は「2018年にウィンブルドン準決勝に進出した世界33位のジョン・イスナー(米国)は、ジョコビッチが3度優勝しているグランドスラムでプレーできないのは『完全な狂気だ』と言っている」と報道。「イスナーは、21回のグランドスラム優勝者がニューヨークで戦えないことを信じることができない。あるユーザーがツイッターで、アメリカのテニス選手はジョコビッチにUSオープンに出場することを求めているのかと質問したところ、イスナーは『そうだ。彼が今、出場できないのは完全に狂気のさただ』と答えた」と伝えた。
さらに同メディアは、6月にも米国選手のテニーズ・サンドグレンがSNSで「USTA(全米テニス協会)が、ノバクの(ワクチン接種)免除のために戦わないのは、かなり恥ずべきことだ」と記したことも紹介している。