チームは今後どう戦っていくべきなのか――。巨人は2日の阪神戦(甲子園)に延長12回の末、2―2で引き分け。5位に転落し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した。苦しむ古巣の姿に元巨人ヘッドコーチで本紙専属評論家の伊原春樹氏が「岡本和の4番復帰」「増田陸の一軍昇格」と2つの緊急提言を行った。
あと1点が遠かった。2点を追う9回に若林の犠飛と中島の適時打で同点に追いついたが、そこまでだった。勝ち越すことができず2戦連続で延長12回を戦い、ドローに終わった。
これで自力CS進出が消滅。原監督は「まあ、あのう、それは、そういうことはよくあることでね。やっぱり、我々は最後の最後までね、粘り強く戦うということですよ。うん。一戦一戦。それ以外ありませんね」と平常心を強調した。
そんな巨人の現状に伊原氏は「自力CSが消滅したが、ここまで来たらああだこうだ言っても仕方がない。投手も野手も選手は目の前のワンプレーワンプレーに全力を尽くすしかない」と選手たちにハッパをかけた。
もちろん、まだ戦いは終わっていない。相手の勝敗次第でAクラス再浮上の可能性もある。そのうえで伊原氏は残り20試合の戦い方について「4番は岡本和に戻すべきだろう。私個人としてはジャイアンツの4番はそう簡単に動かすべきではないと思っていた」と提言した。
もちろん首脳陣にとっては熟考を重ねたうえでの決断だった。復調の兆しが見えなかった岡本和と好調・中田のどちらを4番に置くのが、もっともチーム力を高める術なのかを考え抜いた。
それでも伊原氏は「長嶋さん、王さんが不調だったからといって6番や7番を打つだろうか? そんなはずはない。ジャイアンツの4番として岡本和にこの苦しいシーズンの最後を締めさせるべきだ」と先を見据えての〝4番交代〟を薦めた。
その一方で気になるのが一軍野手陣の顔ぶれだという。「ここに来て一軍に若手野手の姿が減っている。この日の先発オーダーの最年少が26歳の岡本和では、とても若手を育成しているとは言えないのではないか」と疑問を呈した。
続けて「22歳の増田陸は今季、一軍で5本塁打を放っているが現在は二軍戦に出場している。一軍では出場機会がないのが理由だろうが『育成と発掘』を掲げたのなら、スタメンは無理でも最後まで一軍の空気を感じさせるべきではないか。シーズン終盤の一戦必勝の空気を肌で感じることは大きな経験になるだろうし、私としては何か中途半端に感じる」と指摘した。
最後に伊原氏は「まだ順位が上がる可能性がある以上、最後まで頑張ってほしい」と古巣にエールを送ることも忘れなかった。伝統球団が意地を見せられるのか。残り20試合の巨人の戦いから目が離せない。












