巨人は7日のヤクルト戦(神宮)に7―4の逆転勝ちで4連勝。どん底状態からはい上がりつつあるチームでは、前半戦の失速の要因となった投手、バッテリー部門にもひそかにメスが入れられていた。その一部コーチ陣の役割変更の意図を巡っては、〝G投強化説〟や〝懲罰説〟などが持ち上がり、周囲をザワつかせている。
G打線が底力を発揮した。2点を追う7回に吉川の2点適時三塁打などで4点を挙げて再逆転。新型コロナの集団感染に見舞われながらも約2か月半ぶりの4連勝とし、原辰徳監督(64)は「わが軍は満身創痍であるし、筋肉ももうパンパンに張っている。しかし、それをみんなでカバーしながら1週間の6試合を戦えた」とナインをたたえた。
2日から再開したリーグ戦では新鮮な光景も広がった。4日からは亀井外野守備兼走塁コーチが三塁コーチ、村田修打撃兼内野守備コーチが一塁コーチに就任。この狙いについて、原監督は「なかなか目的を励行することができなかった。風景というものをちょっと変えたかったですね。何か動いて、いい方向に行くために」と説明していた。
ただ、前半戦のブレーキとなったのはディフェンス面。球宴前まで436失点、チーム防御率4・09、救援防御率4・28は12球団ワーストの成績だった。球団OBの高橋尚成氏を期間限定で臨時コーチとして招聘したのもテコ入れの一環だ。
そして、人知れずコーチ陣の役割も一部変更された。村田善則ブルペンコーチ(48)は2日から3戦連続でベンチ登録外。試合中のベンチで配球面などを担当していた実松一成バッテリーコーチ(41)が、ブルペンへ〝異動〟となった。さらに、今カードのヤクルト戦では両コーチともブルペンからチームを支えた。
いずれも前半戦の責任の一端を負う立場だけに、他球団関係者からはさまざまな臆測が広がった。「前半戦あれだけうまくいかなかったわけだから、原監督としては手を打たないわけにはいかない。ベンチにはディフェンスチーフの阿部コーチもいるので、リリーフ陣を立て直すために実松コーチを送ったのでは?」といった〝ブルペン強化説〟や「管轄する誰かが責任を取らなければならない。〝ちょっと違う空気を吸ってこい〟という意味合いもあったんじゃないか」と〝懲罰説〟も上がった。
もっとも村田善、実松コーチともに7月20日に新型コロナの陽性判定を受けた。村田善コーチが一時的にベンチ外となったのは、コロナの影響の可能性もあるが…。熟練指揮官の決断が周囲をドギマギさせている。












