バドミントン男子の桃田賢斗(21)と田児賢一(26=ともにNTT東日本)が8日、都内で会見し、違法カジノ店での賭博行為を謝罪した。日本バドミントン協会は10日の臨時理事会で処分を協議するが、金メダルが期待された日本のエースの今後はどうなるのか。

 NTT東日本が公表した現時点の調査結果は以下の通り。田児は2014年10月から今年1月まで東京・墨田区と横浜の違法カジノに約60回通い賭博行為をし、桃田は田児に連れられて墨田区のカジノに6回ほど行った。2人とも1回に賭けていた金額は数万から数十万円。他にも田児の誘いで男子選手6人が賭博行為をしていた。

“主犯格”の田児は「桃田や後輩を巻き込んでしまった。本当に申し訳ない」と謝罪。「自分は二度とバドミントンができなくなってもいい。桃田は日本のバドミントンにとって宝。もう一度チャンスを与えてやってください」と涙ながらに訴えた。桃田も「日本代表を引っ張っていく立場。軽率な行動を深く反省している」と頭を下げた。

 協会は10日の理事会で2人への処分を決めるが、桃田のリオデジャネイロ五輪出場は見送る方針。ただ田児に比べると常習性は低く、本人も強い反省の意思を示しており、処分は代表としての資格停止をはじめ、1~2年の「登録の抹消」や「出場停止」に落ち着くとみられる。

 2020年東京五輪出場に望みはつながりそうだが、汚名返上は容易ではない。NTT東日本を退職すれば、今までと同じ環境で競技に臨めなくなるからだ。世界のトップ同士がしのぎを削る国際大会に長期間にわたって出場できないと、世界ランク2位の実力を維持するのは極めて困難。東京五輪までにブランクを取り戻せる保証はない。

 桃田は今後について「4年後はまったく見えない。今は申し訳ない気持ちでいっぱい。どんな処分が下されてもしっかり受け止めて反省したい」。日本のエースにとってはイバラの道が待っている。