今季は「円陣番長」だけでは終わらないゾ! 巨人・岸田行倫捕手(24)が7日、畠世周投手(26)から今季の〝チーム1号〟となる本塁打をかっ飛ばした。

 この日の宮崎一軍キャンプでは実戦形式の練習も取り入れられ、岸田はシート打撃に登板した右腕の6球目を左翼スタンドへ豪快に放り込んだ。捕手陣は大城を筆頭に炭谷や小林が控え、岸田はさらなるアピールを必要とされる立場だ。それだけに練習とはいえ「シャーッ!!」と雄たけびを上げるのも当然だった。

 岸田と言えば、チームのムードメーカーであり「円陣番長」としてG党の間でもその名が浸透している。球団の公式SNSで発信された試合前の円陣で声出しする模様は〝人気コンテンツ〟となっている。時には「最」「強」の文字をメガネのレンズ部分に入れて加工してみたり、ハチマキなどの小道具を用意してみたり…。そんな元気印も持ち味の一つで、今キャンプも無観客の球場に大声をとどろかせている。

 そんな、とにかく明るい岸田は自主トレでは「何も意識しないでもバットが内から出るように、というのを徹底して練習してきた」といい「自分がやってきたことを信じて、これからもやっていきたい」と力を込めた。

 昨季は自己最多の34試合に出場し、打率3割2厘、1本塁打、5打点の成績。伸びしろは十分で、今季は打って守れる円陣番長にジャンプアップしたいところだ。