広島のドラフト1位の中村奨成捕手(18=広陵)が14日、新人の体力測定でトップの数値をマークし、能力の高さを見せつけた。幸先の良いスタートを切ったわけだが、今後のチームの屋台骨を背負う逸材に球団内部からは「広陵のパイプを活用すべき」の声が上がっている。

 広島の新人選手がこの日、広島市内の病院で体力測定に臨んだ。持久力や下半身の筋力、ジャンプ力などを計測し、中村奨が平均的にバランス良く、数値が高かったという。それでも地元のスター候補は「平均値を超えたのはいいけど、やるからには1番を目指してやりたい」と満足はしなかった。

 そんな中村奨に、チーム内からは「積極的に広陵パイプを活用すべし」との声が上がっている。まずは、同校OBで昨季は9勝ながらも25試合に登板して防御率2・78と安定した成績を残した野村だ。

 球団関係者は「捕手は投手が育てるとも言われているし、いきなりブルペンでボールを受けるのは無理でも、配球だったり投手の考えを聞いたりするのは勉強になる。最初は野村の荷物持ちでもやりながらコミュニケーションを取るのも面白い」と期待を膨らませる。

 また、最も役に立つ情報を得られそうなのが、チームのムードメーカー役を担っている上本だ。「先輩からイジられたり、練習前の円陣では一発ギャグで笑いを取ったりと愛されキャラの上本からは、先輩との付き合い方やチーム内の人間関係について学べる部分が多いはず」(同関係者)。“カープ処世術”を学ぶには最適の先輩なのだ。

 他にもリリーフで奮闘した中田や、同じく捕手の白浜、外野手の土生と同校OBは多い。期待が大きいだけにプレッシャーもかかるが、困ったときは“広陵のアニキ”たちを有効活用したほうがよさそうだ。