【特別企画・トップMリーガーインタビュー】特別インタビュー企画のトップバッターとして語りまくってくれた渋谷ABEMAS・多井隆晴。麻雀界を引っ張る“ミスターMリーグ”は今後、どこに向かうのか。決して立ち止まらない男にはまだまだ野望があるようだ。
――麻雀やテレビ番組以外にもユーチューブチャンネル「たかちゃんねる」を開設しました
多井 多井隆晴という人間がどこまで麻雀以外のしゃべりだったり、ゲーム実況だったりが通用するかなとチャレンジしているところがあるので、これからも麻雀は半分以下で、それ以外のことをやっていきたいなと思ってます。
――ユーチューブでやりたいことはありますか
多井 実はロケをやりたい。元気のない商店街を紹介して盛り上げていったり、見ていて楽しいなとか思われながら、社会の役に立つような。ボクね、タレントさんとしても売れたいんですけど、麻雀プロのトップ選手としての義務は果たさなければならないと思っていて。憧れられる職業になるためには、その業種、ボクにとって麻雀を通じて社会貢献しなければならないんですよ。
――現在、取り組んでいること
多井 ボクは世間にはあまりうたっていないんですけど、トップを取った数だけ寄付するとか、もう十何年にかけていろいろやってるんですよ。東日本大震災とか何かあるたびに、ボクの私物をオークションにかけてチャリティーに回すとか。麻雀プロってそういうのが下手なんですよ。ボクがそういうのをやったら2番手、3番手がもっと騒げと。そいつがいいことしたらボクが騒ぐから。麻雀業界ってそういうプロデュースが下手で。
――確かに発信はもっと必要かなと感じます
多井 これはちょっと苦言になるんですけど、麻雀プロは(Mリーグのことを)全員つぶやけと言わないけど、関心もてよと言いたいわけですよ。もっともっと全体で盛り上げないと。Mリーガー同士でもそうですよ。ボクが負けちゃった人間だったらもっともっと盛り上げるし、ファイナリストのことを立てて、彼らのすごいところを毎日毎日しゃべっていくんですよ。敵チームと思っているうちは二流ですよ。Mリーガー29人というのは、敵同士という面もあるけど、それは競技においてなんです。興行としては共演者なんで。昨日(ファイナル最終日)、負けた瞬間に小林(剛)に「おめでとう」と握手したし、勝った人をたたえられないとプロとしてダメだし、人間としてダメなんですよ。悔しがっている人はアマチュア。ボクらは負けた時にドラマが生まれるわけだから。
――Mリーグがますます盛り上がるためには必要なことですね
多井 萩原聖人さんとか岡田紗佳さんとか、二足のわらじって言う人がいるかもしれないけど、彼らが有名なテレビ番組に出たり、一流の芸能人と交流することで、彼らの仕事に対する意識だったりっていうのを広めているんですけど、まだまだ麻雀プロには伝わっていないと思っていて。萩原さんとは同い年なんですけど、ハギーもきっと悲しい思いとまでは言わないけど、歯がゆい思いをしていると思うんです。なんで麻雀プロって響かないんだろうって。顔に出てますもん。ハギーは麻雀プロとしては1年生、2年生ですけど、麻雀のエンタメというのは自分が引っ張ってきたという自負があると思うんで、そこはやっぱり麻雀プロ全体に伝わらないのが寂しい。いまだに何切る問題に燃えてますからね、麻雀プロって。いい加減よくない?って。何切る問題だったら、漢字を変えて“何着る”の方が大事なんですよ。服装を考えろって。女の子がだるっだるのTシャツ着ているおじさんに何を感情移入する、お金を出すかって話なんですよ。出すわけないじゃないですか。
――最後に目標を教えてください
多井 ABEMASのメンバーは4団体全部バラバラで、年齢も全部違って、考え方も違う4人が集まっていて、それゆえの魅力があって。目標は各団体のトップに全員がなって、最強戦のような舞台で、ABEMASの4人で優勝を決めるみたいな。それをやりたいので、各団体のナンバーワンにすることが目標なんです。Mリーグの目標としては、3位より上。1と2ですね。
――多井選手個人は
多井 もっと世に打って出て、ほかの競技のトップ選手に追いつけ追い越せ、芸能人の方たちと一緒に横に並んで違和感のないくらいにならなければいけないなと。タレント性とか人気のためには麻雀の実績とか実力も大切なんで、両方同時にやっていかなければいけないかなと思います。
――常に動いているイメージですが、休みはありますか
多井 去年は1日ありましたね。一昨年は1日2日ありました。今年はユーチューブ入れるとゼロですね。たまにはデートとかしたいですけどね。デートの記憶? まったくないです。
――どんなお相手が望みですか
多井 浮かばないなあ。遊園地とか行ってみたいですよ。死ぬまでに一回行きたいですね、USJとか。でも来世にしようかな(笑い)。
☆おおい・たかはる 1972年3月17日、東京都生まれ。血液型=B。麻雀プロ団体・RMU代表。「最速最強」をキャッチフレーズに掲げる。Mリーグでは渋谷ABEMASにドラフト1巡目で指名され、2018シーズンでは個人スコア1位でMVPを獲得。4着回避率も3位で、シーズン終盤では4連勝を含む11連続連対を果たした。2019シーズンも2年連続ファイナル進出に貢献。最新著書は「必勝!麻雀実戦対局問題集」。












