酒と交互に水を飲む。いわゆる「ゼブラ飲み」は、二日酔い対策として広く知られるようになった。本紙でも紹介したことがあるが、このほど大分大学などの研究グループが「水を飲んでもアルコール代謝や二日酔い症状に差は認められなかった」とする研究結果を発表し、話題となった。では、ゼブラ飲みは本当に意味がないのだろうか?

 研究では、健康な日本人男性13人を対象に、日本酒だけを飲む日と、日本酒と一緒に水を飲む日を比較。同じ人が両方を体験するクロスオーバー試験で、飲酒後15時間にわたりアルコールやアセトアルデヒド濃度、二日酔い症状を調べた。その結果、水を飲んでも飲まなくても有意な差は認められなかったという。 

 ただ、この結果をそのまま「ゼブラ飲みは意味がない」と受け取るのは早計だ。肝臓専門医の浅部伸一氏は「ゼブラ飲みの最大の目的は摂取アルコール量を減らすこと。同じ量を飲んでしまったら、効果は限定的になる」と話す。

 今回の研究では、水を飲む群も飲まない群も、摂取したアルコール量は同じだった。つまり検証したのは「水そのものがアルコール代謝を速めるか」であり、「ゼブラ飲みによって飲酒量が減る効果」ではない。

 実際には、水を飲むことで飲酒ペースが落ちたり、一息つくことで結果的に飲酒量が減ったりする人もいる。私もその一人で、水を飲みながら飲んだ翌日のほうが仕事のパフォーマンスが良いと感じている。脱水予防にもつながるため、水を飲む習慣そのものは悪いことではない。

 この研究結果を踏まえ「ゼブラ飲みをすれば、アルコールが早く抜ける」という期待は持たないほうがいい。しかし、お酒をゆっくり楽しみ、飲み過ぎを防ぐという意味で、ゼブラ飲みは今後も十分に価値のある飲酒習慣といえそうだ。