痛風は尿酸値の高さが背景にあり、脱水などが発作の引き金になるという。もし痛風発作が起きてしまったらどうすればいいのか、放置するリスクなどについて、リウマチ専門医の児玉華子先生に話を聞いた。

 ――痛風発作が起きたら、どのような対処をすればいいでしょうか

 児玉医師(以下、児玉)保冷剤をタオルで包み、痛いところを冷やしましょう。安静にして患部を少し高い位置に上げ、水分をこまめに取りましょう。一時的に手持ちの痛み止めを飲むことは否定しませんが、腎機能が悪い方には相性が悪い薬もあるため、副作用に注意が必要です。

 ――痛みが治まっても、医療機関を受診した方がいいですか

 児玉 もちろんです。痛み止めなどでやり過ごしても、尿酸値は高いままなので、根本解決にはなっていません。発作の頻度が増えたり、間隔が短くなったり、症状が長引いたりすることにつながりかねませんし、痛風結節という白っぽい結節ができたり、関節が腫れたりするケースもあります。

 ――発作が起きたらどの科を受診すればいいですか

 児玉 内科、整形外科、リウマチ膠原病科などを受診してください。ただ、できれば尿酸値が高いと指摘された段階で医療機関を受診し、予防の意識を持ってほしいです。

 ――日常生活で痛風発作を予防するためにできることを知りたいです

 児玉 尿酸値が高い状態が続かないようにすることが第一です。尿酸のもとになるものを多く体内に入れすぎないこと、体内で尿酸が多く作られる状態を避けること、尿酸をうまく排せつできるようにすることが大切です。こうした点には、生活習慣からアプローチできるものもあります。

 ――魚卵などプリン体を多く含む食品は注意が必要だと聞きました

 児玉 そのとおりです。これらを持続的に大量に摂取しないようにして、日頃からバランスのよい食事を心がけましょう。ほか、肥満の改善や適度な運動、規則正しい生活なども尿酸値にはいい方向に働きます。これからの時期は、痛風発作のきっかけになりかねない“脱水”には特に注意が必要ですね。

 ――アルコールも影響しますよね

 児玉 アルコールには利尿作用があり、脱水を招きます。しかも、プリン体ゼロでも、アルコールそのものが尿酸値を上げるとされています。脱水と尿酸値上昇が重なるため、飲みすぎは痛風発作のリスクになります。どうしても飲みたい人は、量を控え、休肝日を設けるなど無理のない範囲で工夫してみてください。