自己免疫の異常によって全身の結合組織に炎症が起こる病気の総称である膠原病。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)などいくつかの疾患が膠原病には含まれている。一体どのような治療が行われるのか、リウマチ専門医の児玉華子先生に話を聞いた。

 ――膠原病はどのような症状が出るのでしょうか

 児玉医師(以下、児玉)原因不明の発熱は膠原病の特徴の一つです。ほか、指が非常に白くなるレイノー現象、皮膚の湿疹、脱毛など、炎症が起きている組織によって、様々な症状が出ます。

 ――手足のこわばりという症状が出るのは関節リウマチの症状ですか

 児玉 そうですね。左右の手指や足の小さな関節に痛みと腫れが出るのが典型的です。自覚しやすいのは「朝のこわばり」。朝一番に手が握りにくく、昼頃になると良くなるというケースです。6週間ほど持続して症状があれば、かなり疑わしいです。

 ――つい様子見をしてしまうこともありそうです

 児玉 まさに、関節リウマチの場合、痛みがあっても我慢をして、かなり進行した状態で来院される方も少なくない。「農作業をしたからだろう」など、自分で原因を考えて我慢をしているうちに、骨がかなり壊れてしまい、機能障害を起こすほどまで進行してしまっていることもあります。

 ――発熱とかならば、すぐに受診しようと思うのですが…

 児玉 他の症状の場合は比較的すぐに受診してくださる方が多いのですが、どうしても「痛み」は我慢しがちな印象です。痛みに限らず、なにかしらの異変が数週間続いているならば、その症状に関連する医療機関を受診してください。血液検査や尿検査、症状によってはレントゲン検査、CT検査、超音波検査なども行われて診断名がつきます。

 ――膠原病と診断された場合の治療法について教えてください。

 児玉 昔はステロイドが多く使われていましたが、現在は免疫抑制剤を使うことで長期のステロイド使用を避け、寛解状態を目指すという治療方法が主流です。ほか、分子標的薬や、生物学的製剤という薬の選択肢もあります。

 ――寛解状態とは

 児玉 病気をコントロールし、うまく付き合っていけている状態ということです。中には薬をゼロにできている状態の人もいます。膠原病を完治させることは難しいのですが、極めて完治に近い状態を目指せるようになりました。特に大事なことは早期発見早期治療です。最初にしっかりと免疫の異常を抑えることが肝心です。

 ☆こだま・かこ 松山赤十字病院リウマチ膠原病センター部長。日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・指導医。日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医。北里大学医学部卒業。独立行政法人国立病院機構相模原病院リウマチ科などを経て現職。