幻惑に打ち勝った。巨人・原辰徳監督(63)が2―1で勝利した4日のロッテ戦(東京ドーム)後、連日の活躍で勝利に貢献した増田陸内野手(21)を称えた。
この日の相手先発は佐藤奨。前日に対戦した最速163キロ右腕・佐々木朗とは打って変わり、緩急を生かした軟投派左腕に、序盤から苦戦を強いられた。初回を三者凡退に抑え込まれ、その後も6回までに放った安打はわずか1本と、緩い球を前にタイミングを崩されて凡打の山を量産。重い空気を打ち破れない展開が続いた。
それでも、0―1で迎えた7回に突破口を開いた。一死から岡本和が四球で出塁すると、続くポランコがあと数センチでスタンドインとなる右翼フェンス直撃の二塁打で一死二、三塁とチャンスを拡大。ここで増田陸が左腕の投じた5球目、137キロの直球をうまく打ち返し、値千金の同点適時打に。続いて代打で登場した中島も一死二、三塁から内野ゴロを放ち、その間に三走・立岡が生還して勝ち越しに成功。
この日の佐藤奨の最速は140キロ、最遅は93キロでその差は47キロ、前日の先発・佐々木朗の最速162キロと比べると最大69キロ差にもなる大きな緩急に苦しめられたナインだったが、試合終盤になんとか「幻惑」打破に至った。
勝利への立役者となった増田陸は、プロ初のお立ち台となった前夜の試合に続いてこれで2試合連続でヒーロー。「(お立ち台は)想像はしていなかったですけど、活躍するために必死で毎日野球に取り組んでいるので、それがこうした結果につながってすごくうれしいですし、そういう気持ちっていうのは野球をやめるまで持ち続けないといけないなって思います」と喜びの中でも向上心を口にした。
指揮官もホープの急成長を手放しで絶賛。「技術もさることながら、精神力、集中力、非常に目には見えないような言葉ではあるけれども、彼は非常に持っているというものを思いますね」と内面的な強さもたたえた。
若返りを図る原巨人の中で輝きを放つ増田陸。その勢いはチームにも強い追い風を吹かせている。












