ヤングGの勢いが止まらない。巨人・原辰徳監督(63)が10―3で快勝した3日のロッテ戦(東京ドーム)後、相手先発の〝令和の怪物〟佐々木朗攻略に大きく貢献した若武者たちを称賛した。
若手が躍動した。2回無死三塁のチャンスで、ここまで4試合連続でスタメン出場しているホープ・増田陸が打席に入ると、右腕の投じた5球目、160キロの剛速球をヒッティング。「対策を考えながら練習をしてきました。コンパクトに振った結果、適時打になってくれてめちゃくちゃうれしいです」と、打球は鋭く伸びて右中間フェンス直撃の適時三塁打で、貴重な先制点を奪った。
不在の主将・坂本に代わりここまで遊撃の座を任されている中山も、同学年の怪物を相手に意地を見せた。3点リードの4回に先頭で打席を迎えると、9球粘った末、内角低めに入った161キロの直球を体をたたんでうまく打ち返し、打球を一塁方向へ。なんとか一塁・レアードが追い付きベースカバーに入った佐々木朗へ送球したものの、慌てた右腕はこれを落球。相手のミスを誘う巧打で、見事出塁に成功した。
その後は小林の内野ゴロの間に二塁まで進むと、二死から丸が右翼手前に放った打球を見て、本塁まで激走。右翼マーティンの本塁返球も早く、リプレー検証にまでもつれ込むクロスプレーとなったが、相手捕手・松川のタッチを右足がわずかに避けてホームベースに滑り込んでおり、間一髪セーフに…。〝神走塁〟で貴重な1点をつかみ取り、ベンチ内でガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。
ともに創意工夫を重ねてこの日の試合に臨んだ。増田陸は剛腕・佐々木朗対策として、前日の試合後から、マシンから通常より5メートルほど近い距離でバント練習を実施。一方の中山も、打席ではバットを短く持ち、追い込まれてからはノーステップで対峙するなど、徹底した速球対策に取り組んでいた。
指揮官も若手の一連の働きに脱帽した。「非常に若い選手が食らいついていったというところにね、なんかこう火をつけたようなね。非常に価値ある適時打だったと思いますね」と増田陸の執念打を評価すれば「彼の出塁も非常に大きかったですね。食らいついていくというね。気持ちじゃなかなか打てないかもしれないけど、技術も必要なんだろうけれど、やっぱりそういうもの(気持ち)を強く感じましたね」と中山のガッツあるプレーも絶賛した。
この日視察に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督をしてして「私が見てきた約80年の中で杉下茂さん、金田正一さん、佐々木主浩さんの3人がナンバーワンでしたが、今は佐々木朗希君がナンバーワンです」と言わしめた本格派右腕との一戦だったが、想像を上回る若武者の躍動と工夫に、指揮官も大きな手応えを掴んだはずだ。












