〝本家ノムラ野球〟を受け継ぐヤクルトが、その〝亜流〟である新庄ファイターズとの3連戦に2勝1敗と勝ち越した。
連夜のサヨナラ勝ちで迎えた26日の第3戦(神宮)は絵に描いたような劇的3連勝とはならなかったが、1点を追う4回にはセーフティースクイズを絡めて4―2と試合をひっくり返すなど、チャンピオンチームらしい見せ場は作った。
4番・村上を中心に主役、脇役がそれぞれの役割をこなし、ベテラン、若手、中堅がうまく調和した理想的な布陣は、新庄ビッグボスが目指す理想の〝ノムラ野球〟とも言える。では、その決定的な差は何なのか。
高津、新庄両監督とも、野村克也氏の教え子だが、今年1月の時点で高津監督は新庄監督との違いをヤクルト元監督でもある古田敦也氏との対談でこう表現していた。
古田氏が「彼も野村監督の教え子なんてよく言われますけど、そんな感じでもないと思う。俺らの感覚とは。怒られて、すごい説教されて、ミーティングされて、グイグイやられた教え子と違う気がするんだけどな」と高津監督に同意を求めると「われわれの時とはちょっと違いますね」とこれに賛同した。
野村氏が打倒・長嶋巨人を目指したヤクルトでの9年間と、選手時代の新庄監督の提言でミーティング時間を短縮し、投手、外野手の「二刀流」でおだてながら、潜在能力を引き出そうとした阪神での3年間を同一視してほしくないという元祖ノムラチルドレンたちの〝異議申し立て〟だった。
その意味で今回のヤクルト―日本ハム3連戦は〝本家〟がひとまず、その面目を保ったということになりそうだ。












