陸上の女子1万メートルで日本歴代2位のタイム(30分45秒21)を持つ不破聖衣来(拓大2年)に、五輪4大会出場の福士加代子氏(40)は今後の復活とさらなる活躍に期待を寄せた。
不破は駅伝シーズンに圧倒的な強さを見せていたが、1月の全国都道府県対抗女子駅伝後に負傷。右足のアキレス腱周囲炎の影響で、練習を再開したのは4月上旬から。日本代表選考会を兼ねた1万メートルの日本選手権(7日)までに状態を戻すことができず、無念の欠場。世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表入りは絶望的となった。
改めてケガの恐ろしさを実感する形となったが、福士氏は「若い時はがむしゃらにやってしまうし、意外とできちゃうんですよね。でも、その後に痛みが出たりすることがあります。私も含めてですが、トップレベルの選手たちはケガとギリギリのところで戦っています。走りたいけど、抑えないといけない部分もあるので、そこはすごい難しい」と指摘する。
実際に不破も駅伝シーズンは短いスパンでレースに出場。指導する五十嵐利治監督もケガに細心の注意を払っていたとはいえ、無意識のうちに不破の体が悲鳴を上げていた可能性もある。その上で、福士氏は「でも、これも経験なので、この状態になったらこれ以上はやらない方がいいというような加減が分かれば、どんどんよくなってくると思います」と期待した。
一流選手は誰もが大きな壁にぶつかり、それを乗り越える経験をしてきた。不破も今回のケガを糧に、一層のレベルアップを目指す。












