苦渋の決断だった。拓大の五十嵐利治監督は7日、同大女子陸上競技部のツイッターを通じ、1万メートルで日本歴代2位のタイム(30分45秒21)を持つ不破聖衣来(2年)が、7月の世界選手権(米オレゴン州)の日本代表選考会を兼ねた女子1万メートルの日本選手権(7日、東京・国立競技場)を欠場すると明らかにした。
1月の全国都道府県対抗女子駅伝後に負傷した不破は、右足のアキレス腱(けん)周囲炎の影響で一時は歩くことも控えていた時期があった。先月からジョギングを再開し、調整の一環で出場した同17日の日本学生個人選手権の5000メートルでは最下位に終わっており、陸上関係者からは「さすがに日本選手権は厳しいのでは」などと不安の声が上がっていた。
五十嵐監督は「今回の日本選手権については不破聖衣来の将来の事を考えて欠場する判断をしました。一部報道にもございましたが、1月の都道府県対抗女子駅伝以降、右アキレス腱の周囲炎で思うような練習が出来ていなかった事は事実でございます」と一連の経緯を説明。ただ、不破の〝1%の可能性に対して100%の努力〟をする姿を見て精一杯サポートをしたという。
それでも、ベストな状態でスタートラインに立つことはできなかった。「監督として無力感を感じております」と悔しさをにじませながらも「今は次の目標に向けて既に動き出しております」ときっぱり。その上で「一度体をリセットさせて、またみなさんに感動を与えられるような走りをお見せできるように努力して参ります」と決意を新たにした。
不破と五十嵐監督は常に世界を見据えて行動している。今回の判断はきっと将来的にはプラスになるに違いない。












