フィギュアスケート北京五輪男子銀メダルの鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・中京大)は〝やる気スイッチ〟で集中力を高めている。

 北京五輪では個人種目日本男子勢最年少メダリストとなった鍵山は、3月の世界選手権でも銀メダルを獲得するなど、世界屈指のスケーターに成長。同所属先で四大陸選手権男子銅メダルの三浦佳生(16)も「氷の上では尊敬しているし、五輪の銀メダリストなので、すごい人なのはみなさん分かっていると思う」と絶賛する。その一方で、氷の上を離れると性格が一変。「割と抜けているところもあって、かわいらしいです。僕の方が年下ですが、かわいくておちゃめです」と笑う。

 仲良しコンビだからこその視点。ところが、このギャップは意図的に作っていると鍵山は明かす。

「やっぱり氷と陸でのオンとオフはしっかり切り替えるようにしている。氷の上では一生懸命練習しないといけないので頑張っている。陸に上がったら普通の人間と変わらないので楽しく過ごしています」

 四六時中集中力を維持続けることは不可能。より質の高い練習に励むべく、計算した上での行動というわけだ。

 2日には所属先がスケート部を創設したことを受け、鍵山、三浦、世界ジュニア選手権女子代表の住吉りをん(18)が神奈川・横浜市内で行われた記者会見に出席。鍵山は「目の前の課題や目標をコツコツとクリアしていくことが大事。そこを丁寧にこなして、新しい4回転や表現力やスピンを磨きたい。オールラウンダーを目指している」と決意を述べた。

 日本の男子フィギュア界は羽生結弦(27=ANA)、宇野昌磨(24=トヨタ自動車)を筆頭に有力選手がめじろ押し。群雄割拠の中でも4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪金メダルに向けて、理想のスケーター像を追い求めていく。