新人らしからぬ存在感を放っている。広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25=大阪ガス)のことだ。ここまでオープン戦の全11試合に出場。そのうち8試合で4番を務めた。打率は1割9分だが1本塁打で5打点を上げている。

 開幕スタメンも現実味を帯びる。それでも末包は「残り(オープン戦が)5試合あってパ・リーグのいい投手がどんどん投げてくると思う」とした上で「そこでしっかり結果を出したい。長打も大事になってくると思う」と表情を引き締める。

 そんな末包が「一番、参考にしている」というのが鈴木誠。社会人2年目にプロ野球で右の好打者の映像をテレビやユーチューブで見あさった。それが坂本(巨人)、バレンティン(元ソフトバンク)、浅村(楽天)、そして鈴木誠だ。

 映像を参考にして一人ずつ試してみた。すると鈴木誠の打撃フォームが「シンプルで自分に合ってるな」と思ったという。「もともと自分も似たような感じ(のフォーム)だったので、マネしやすかったです」と末包は明かした。

 鈴木誠の打撃フォームのすべてをマネているわけではない。「(鈴木誠は)基本となるものはあんまり変わってないようなイメージがあるので、そこをピックアップしてやってるって感じですね」。軸を設定し、微調整は自分で行っている。

 キャンプ中には鈴木誠本人と電話で話した。「前向きに、前向きに」という鈴木誠の考え方にも触れ、末包は「自分の中で考え方がガラッと変わったイメージだった」とも振り返る。〝コイの4番〟の後継者としての期待も大きい末包は奮闘を続けている。