「マン振り×ペッパー」による化学反応でレギュラー奪取を引き寄せられるか。
日本ハムの「ペッパー師匠」こと佐藤龍世内野手(25)が、ビッグボス・新庄剛志監督(50)の唱える「トライアウト・シーズン」を前に先頭集団に食らいついている。
キャンプ中に指揮官が全野手に与えた指令「ツーストライクに追い込まれたら、ピッチャーゴロになってもいいからペッパー打法に切り替えろ!」。ペッパーとは2人一組となり、投手の投げたボールを打者がワンバウンドで投手に打ち返す打撃練習のことだが、これによって、スポットライトを浴びることになったのが「ペッパー師匠」ことプロ4年目の佐藤だ。
昨年8月のトレード移籍まで、プロ入りから2年半在籍した西武では、その重量級打線の中でも渾身の力でバットを振る「マン振り」を信条とする森、山川軍団に所属していたこともあってある壁にぶち当たっていた。
佐藤は「どうしても力んでしまうクセがあった。力まずに、インパクトだけ力を入れて、あとはセンター中心に打ち返す。本当にシンプルなことなんですけど、力まずに打つというのが一番難しい」という課題の前で立ち往生していた。
そんな佐藤が21年のシーズン前に掲げていたテーマが「追い込まれてからの対応の徹底」だった。
佐藤は「プロに入って1、2年目まではブンブン振っていたんですけど、去年からツーストライク・アプローチをしっかりやろうと課題を決めていた。逆方向に強い打球を打つというのがボクの中でのツーストライク・アプローチだった。それが『ピッチャーゴロを打て!』と言われたことによって変な力みが消えた。今のところこれがマッチしている」と解説。探し物のヒントをくれた新庄監督との出会いに感謝している。
兄のように慕う西武・森友哉捕手(26)からは頻繁に「調子はどうや?」と気遣いのラインが入る。「ペッパー師匠」として売り出しレギュラー奪取を目指す今季、佐藤の目標はその森から最大級の警戒をされる〝危険な打者〟になることにほかならない。












