青効果も奏功しそうだ。ソフトバンクの4年目・野村大樹内野手(21)が、24日のロッテとの練習試合(宮崎アイビー)で自慢の勝負強さを発揮。開幕一軍入りを猛アピールした。

 出番は9回無死二、三塁の好機で代打として巡ってきた。2球で追い込まれたが、ファウルで粘って7球目を左前へ2点適時打。「ああいう場面で打たないと生き残れない」。藤本監督から昨秋「まずは代打の枠を狙っていけ」と伝えられた。この日は状況的にも適性テスト。見込んだ若鷹が結果で応えたことに指揮官は「気持ちが伝わってくる。(投手の)右、左関係なく使える」と称賛。この日もB組(二軍)からの参加だったが、26日のオリックスとのオープン戦帯同も決まった。

 昨季は6月にファームで得点圏打率7割6分9厘をマークして月間MVPを獲得した。今季は一軍で「得点圏打率4割」を掲げるが、自信満々だ。「チャンスで打ったことを想像すると楽しくなる。今日も打席で楽しくて笑ってしまって…。お客さんが多いほど、注目されるほど燃えるんです」。性格的にもってこいの「代打の神様」タイプだ。

 ただ、本人はこんな悩みも打ち明けた。「興奮しすぎてしまうんです」。気持ちが空回りする失敗も経験。勝負事に挑む荒ぶる気持ちと冷静さのバランスをテーマに掲げ、今季は道具にもこだわる。勉強熱心な野村大は「心理学」にも興味があり、関連書籍を隙間時間に読破。野球に生きるならと、今季からエルボーガードなどの用具を昨季の「赤色」から心を落ち着かせる効果のある「青色」に統一した。「赤を見ると日常でも興奮する。なので、目に入る道具は全部ブルーに変えました」。この日も打席でチラ見。結果を出すためなら確率を上げる努力は惜しまない。

 まずは代打でアピールして主力を目指す21歳。野村大らしい心掛けが道を切り開くはずだ。