北京五輪のノルディックスキー複合男子個人ノーマルヒルは9日、国家ジャンプセンターなどで行われ、エースの渡部暁斗(33=北野建設)はメダルに手が届かなかった。

 5度目の大舞台。「年取ったなと思う」と笑う33歳は「(今季の)開幕当初はノーチャンスだなという感覚だったので不安は大きかったけど、ベテランの経験を生かしながら調子を上げることができた」と、本番に向けて心身ともに仕上げてきた。今大会は「金メダルを取りたいという思いは変わらない」と話す一方で「日本を代表して出るという気持ちを強く持ちたい」と、自身のマインドに変化が生じたことを明かしていた。

 そうした中、くしくも日本選手団の旗手という大役を任され「何か意味があるんじゃないか」と話していた渡部暁。「自分だけが納得する結果を出せればいいという、それだけじゃない大会にしたい」との決意を語っていた。

 しかし、前半飛躍で98メートル、114・1点の9位と出遅れ、後半距離で首位と1分16秒差のスタート。同種目で銀メダルを手にした過去2大会(ソチ、平昌)とは異なる状況で苦戦を強いられた。最終的に2つ順位を上げて7位でフィニッシュしたものの、目標のメダル獲得はならず、不完全燃焼の結果に終わった。

 その他の日本勢も振るわなかった。山本涼太(24=長野日野自動車)は前半飛躍で108メートルを飛び、133・0点をマークして1位でターン。後半距離は2位に38秒差をつけてスタートした。しかし、序盤で後続の3選手に追いつかれると、ズルズルと順位を下げて14位に終わった。