ノアの〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(59)が8日、都内で会見し、左股関節唇損傷により長期欠場することを発表した。現在、丸藤正道と共に保持するGHCタッグ王座は返上する。会見でのコメントは以下の通り。


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 武藤 実は今年の1月1日の日本武道館の試合後くらいから左の股関節が痛くなりましてですね。いまだに歩くこともままならない状態で、病院に行ったところ「長期欠場した方がいいんじゃないか」ということを聞いて、その旨を会社に伝えて。結論を言うと長期欠場をすることになりました。その中で、GHCのタッグのチャンピオンのパートナーである丸藤選手には非情に申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、断腸の思いでベルトを返上することになりました。

 ――痛みがでたきっかけは

 武藤 前から予兆は感じていたんですが、1月1日の試合はこなして勝つことができたんだけど、試合終わった後になんか調子悪くなっちゃって。そのまま1月5日は痛い中で試合したんですけど、1月8日の時には試合ができないというような状態で、1月7日の時に股関節の中に痛み止めの注射を打ってもらって、なんとかこなすことができて。痛み止めをして試合をしたわけで。痛み止めが切れたとたん本当に動かなくなってしまって、その悪い状態がいまだに続いている感じですね。

 ――4年前に両ひざに人工関節置換手術を行ったがその影響はあるのか

 武藤 ヒザが良くなったけど、その分、圧力が全部股関節に行っていると医師が言ってました。

 ――医師から現役続行に関しては何か言われたか

 武藤 そんなことは医者じゃなくて俺が決めることであって。とにかく今はMRIとか撮っても関節に炎症を起こして水が溜まっているような状態だから。そういうのが痛みの原因となっているのであって。そういうのが収まってきたら、また〝夢の続き〟を見たいなって思います。

 ――年内復帰を目指すのか

 武藤 今寒い中だけど、少し温かくなったら動けるようになるんじゃないかというような希望を抱きながらまた取り戻して、〝夢の続き〟を目指して。今年は誕生日来たら還暦ですので。還暦には普通の人は赤いちゃんちゃんこを着るわけですけど、ノアには赤いベルト(GHCナショナル王座)というものがあるので、そのベルトを取りに行きたいなというのも1つの夢だからね。だから治してその夢に向かって頑張っていきたいですね。

 ――不在となる間のノアへの期待は

 武藤 今、ノアは右肩上がりでいい感じに映ってるから。俺の目で見ても。今のままでいいんじゃないかな。

 ――治療に関しては。手術などは受けるのか

 武藤 手術とかの予定は入っていません。保存療法? そうですね。あとはちょっとしたリハビリと。股関節の隙間が減ってきちゃっているからヒアルロン酸とか油を注いだりして。

 ――復帰時期に関しては

 武藤 気持ち的にはいつでも行きたい。そういう気持ちがあるけど痛みがあるから。この痛みさえ消えたらいつでもいけるかなあと思ったり。炎症さえ収まってくれたら行けるかなあと思ってます。

 ――冒頭に話していた〝予兆〟はいつ頃からか

 武藤 痛くはないけど、違和感っていうので言ったら10月くらいから感じていたかな。6月に一度だけ〝解禁〟した月面水爆の影響? あれは全然(関係)ないです。