中継ぎも先発顔負けの球数でスタミナ強化キャンプだ――。阪神の沖縄・宜野座キャンプでは、金村暁一軍投手コーチ(45)が、昨季、あと一歩届かなかった頂点奪取へむけ中継ぎ陣の意識改革に乗り出している。

 実際に〝指令〟として導入したのが「中継ぎも縛りはなく(投手陣全員が)先発の6枠目指してやってくれと。若い選手にはどんどん球数を投げて、先発を目指す気持ちで」という、ブルペンでの投げ込み量増への取り組み。実際にこの日も中継ぎ要員として、開幕一軍入りを狙う面々のブルペンでの球数は、馬場(77球)、小野(53球)、小川(79球)、石井(65球)、湯浅(111球)、浜地(62球)と実際にリリーフ陣が試合で投げる量を想定すると比較的多め。セットアッパー候補としてこの日、矢野監督が〝覚醒〟を期待した4年目の湯浅京己などは〝先発完投〟してもおかしくない数を投げ込んだ。

 この現象はキャンプ第一クール初日から、ここまで一貫している。先発が有力視されない投手でも、ほとんどの投手がブルペンでは連日、同程度の球数を投げ、50球を下回るケースほぼなし。これについて金村コーチは「だって(肩を作って)2回、3回ブルペン待機して、それで試合に行ったら60~80球ぐらいは投げちゃうから。それで次の日もいかないといけない。そういうことを考えたら…」と実際にシーズンの〝日常〟を想定した取り組みであることを示唆。今季の公式戦は延長12回制と、昨年より1試合当たり、最大3イニング増える。

 それだけに「(ブルペン)待機というより、投げる場面がどんどん増えると思う。若い子たちはチャンスだと思うし、3イニングはないにしても、2回投げても翌日、投げるとか(そういうケースが)全然出てくる。そういう意味でタフになってほしい」と金村コーチ。昨年以上に「ブルペン力」がモノを言いそうなシーズンで、虎の中継ぎ陣も今キャンプでは、全員がタフネスぶりに磨きをかけている。