きっちり決め切った。北京五輪フィギュアスケート団体戦(6日、首都体育館)の女子ショートプログラム(SP)で五輪デビューとなった樋口新葉(21=明大)は、カミラ・ワリエワ(15=ROC)に次いで2位となる74・43の高得点をマークした。

 4年越しの思いが乗り移った滑りだった。前回の平昌五輪は代表入りが期待されながら落選。「倍返しの始まり」。悔しさをバネに4年間でひと皮むけた。この日は「一番安定できる演技を」と冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を着氷させると、3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプ、3回転フリップも決め、有言実行のパフォーマンスを披露した。

 2位で9ポイントを獲得し、日本の3大会連続となる決勝進出に大きく貢献。演技後には「すごく緊張していて練習でもうまくいかないことが多かったが、すごく試合では落ち着いて滑れた。回転不足やミスをしていないか、細かい部分ですごく気になっている部分がいくつかあったので、そこが全部よかったんだと思ってホッとしました」と笑顔を見せた。

 今季前はフィギュア関係者から「確実性に欠けている」との声もあった。それでも、自身で課題を理解し、安定感が向上。

 15日の個人戦SP、17日のフリーに向けて「いい流れをつくれたんじゃないかと思う」。倍返しの大一番はまだ始まったばかりだ。