開幕まで残り1週間を切った北京五輪を前に、オリンピアンから出場選手たちの身を案じる声が飛び出している。

 クロスカントリースキーで五輪2大会に出場した米国のノア・ホフマンは、同国放送局「CNN」に「中国での表現の制限により、アスリートが非常に困難な状況に陥っているため、そこに向かうアスリートが危ない」と指摘。その上で「アスリートは組織委員会から、中国の法律に違反した場合は罰せられるが、スピーチに関しては中国の法律は非常に不透明であると警告されている。どのような言論が違法と見なされるかは明らかにされていない」と不安を口にした。

 中国を巡っては、元副首相に性的関係を強要されたと告発したテニス選手の彭帥の消息が依然として不明のまま。ホフマンは「IOC(国際オリンピック委員会)は、アスリートを保護することよりも、中国当局をなだめることに関心があることを証明した。IOCは彭帥の話を隠ぺいし、彼女を保護するために働くのではなく、性的暴行の申し立てを無視するのを見てきた」と皮肉った。

 そして「アスリートは常に発言を許可されるべきだと思う。すべての人間と同じように、彼らには意見を表明する権利がある。しかし、アスリートが中国に行けば、政治的な発言をするリスクを冒すだけの価値はない。彭帥のような状況に置かれるアスリートがいないことを願っている」と締めくくった。