阪神が球界の「矢野ガッツ批判」に恐々としている。23日の西武戦(甲子園)は3―7と完敗。交流戦は6勝10敗2分けで終了し、貯金1の3位でリーグ戦再開に臨むこととなった。

 この日も得点に絡む失策に加え、打線は14残塁と拙攻…。特に失策数は12球団ワーストの66個で、矢野燿大監督(50)は「改善して成長していかないといけない。シーズンを通して克服していかないとオレらの目指すところには近づけない」と苦言を呈した。

 そんな必死の指揮官だが、舞台裏では恩師から「ダメ出し」を食らっていた。この日の試合前、阪神元監督の野村克也氏がテレビの仕事で一塁ベンチを訪問。矢野監督にとっては昨オフ、東京都内の野村氏宅に監督就任あいさつに出向いて以来の対面となった。その場では「(優勝の)チャンスはいくらでもある」などエールを送られたが、その後は報道陣を相手に矢野監督がガッツポーズを連発していることに「大反対! 勝って万歳しろ。試合中に万歳する監督にろくなヤツはいない。大監督になれないぞ!」とお灸をすえた。

 互いに捕手出身で共に虎の暗黒時代を経験した師弟関係だが、チーム内はこの「ダメ出し」に騒然…。「今度は野村さんですか…。矢野監督のガッツポーズについては以前も江本さんら大物OBから『高校野球じゃないんやから。相手にも印象が悪い』とか言われてきた。今はまだ勝てているからその見方も少ないが、今後負けが込みだすとそんな意見も多くなる…」(球団関係者)と恐々としている。

 かつて阪神では「グラティ」と呼ばれるパフォーマンスが大流行したことがあったが、球界OBなどから「あまりやるもんでもない」と声が上がり消滅した経緯がある。球団としても現在「矢野ガッツ」の商品を新発売。後押ししているだけにこの手の「ダメ出し」がまた続くと…と心配しているのだ。

「オレが今、監督をやらしてもらっているのも野村さんの教えが大きい」と矢野監督。真価が問われるのはこれからだ。