広島の小園海斗内野手(21)にとって、2021年は飛躍の年だった。シーズンの途中から正遊撃手として113試合に出場し自身初めて規定打席に到達。いずれも自己最高の打率2割9分8厘、5本塁打(自己最多タイ)、35打点の成績をたたき出した。私生活では結婚し、子どもも誕生。そんな若鯉は充実の3年目をどう振り返り、どんな思いで2022年シーズンに向かっていくのか――。新春特別インタビュー後編をお届けする。

 ――背番号51の先輩は鈴木誠。引き継いだ時に何か言われた?

 小園 特に何も言われてないです。でも練習着は全部もらいました。1年目はシャカシャカ(ウインドブレーカー)と普通の練習用のものと。普通に2着ずつで4枚しかないんですが、それがクリーニングとか間に合わなかったら足りなくなるんですけど、僕は練習のユニホームで困ったこと1回もないです。(鈴木誠が)51番をやっていた分、6年分を置いといてくれて。(周囲は)「何で持ってるん?」ってなるんですけど、誠也さんにもらったって。良かったっす。

 ――全部!?

 小園 侍ジャパンでは誠也さんは51番だから、それをそのまま(広島で)使ったら僕のクリーニングに入ってることはありますけど。アンダーシャツはこないだもらいました、51番で。あとジャパンの練習用のユニホームを、51番やからもらって。「あげるわ」って。

 ――鈴木誠からアドバイスは受けた?

 小園 打撃とかは「どう意識しますか?」とかは聞きます。「あくまでも俺の感覚やし」と言ってくれるんで、だから教えてもらうというよりは声掛けてもらって。ベンチでの見方、投手をどう見てるとか、配球を見たりとか、そういう考え方を言ってもらったり、守備に行く時とかに「行ってこい」と言ってもらったりとか、活入れてもらうっていうのはおかしいですけど。

 ――かわいがられているのでは

 小園 声を掛けてもらうことに関してはほんとにありがたいというか。自分も後輩にそういう言葉とか掛けれるような選手になっていけたらというか。そういう先輩になっていけたら。

 ――鈴木誠とは打撃スタイルは違う

 小園 誠也さんは自分が聞きに行ったら教えてくれますし、そういう「いつでも~」って感じがあるんで聞きやすい。でも(鈴木誠が)自分のこともあるんで。そんなめちゃめちゃずっと聞いてたりはしないですけど、結構人が聞いてる時に話に入らせてもらってとかはありますね。

 ――いずれいい先輩になりそう

 小園 いや、もう僕は後輩からバカにされてるんで(笑い)。話しやすいかわかんないんですけど、それは全然いいんですけど。なめられても全然いいんすけど。そういうタイプなんで。

 ――高校(報徳学園)では日本代表。プロでもいずれ…という思いは

 小園 僕、中学校も入れてもらったので、入りたいですよね、もちろん。そこが一番トップレベルで。まだ言う資格はないですけど…ショートはいっぱいいるんで。坂本さん(巨人)もいて、源田さん(西武)とかもいるんで。同じ左(打者)でも。まだまだ厳しいっす。

 ――レギュラーはまだつかんでいない

 小園 まだっすかね。22年に出て、しっかりと成績もそうですけど、ずっと出ることが大事なんで、その後に結果はついてくると思うんで。

 ――打率3割にあと少し、足りなかったのは

 小園 バントじゃないっすかね、一番の敗因は。打てなかったこともありますけど、決め切れるところでミスがあったんで、それなかったら3割は行ってたと思うので。

 ――家族ができたが

 小園 食事だったり、いろいろサポートしてもらってるので、それはありがたいですし。子どももできて、嫁もいるんで、しっかりとやらないといけないっていうか。それは当たり前なんですけど、さらに気を引き締めるというか、そういう立場ではあるんで。やらないといけない。それが使命なんで。

 ――責任感が増した

 小園 それはありますね。やっぱり。でもまだまだっすけど。

 ――来年はどこを目指すか

 小園 まずは(試合に)全部出ることですかね。数字もありますけど。まず全部出ること。フルイニングで勝負どころで代えられたりとかそういうこともなく、ずっと出る。遊撃でゴロをセ・リーグで一番取るとか。そういうところで評価もらえたらいいと思うので。結果はやっぱり3割とか打ちたいですけど、そこはまだ。まずしっかり出てレギュラーをつかみ取るというか、はい。そういうところっすかね、一番は。