<巨人2-1広島(30日)>広島・黒田博樹投手(40)が30日の巨人戦(東京D)で先発し118球の力投を見せたが、3敗目を喫した。完封目前の9回、1点のリードを守り切れず無念のサヨナラ負け。試合後、自らへの怒りを押し殺すように終始無言を貫いてバスへ乗り込んだ右腕を緒方監督は「負けは痛いが、責められない」と擁護した。
最後に力尽きた黒田だが、その強気な投球スタイルは投手陣のお手本になっている。最たる例が“内角攻め”だ。登板13試合で与えた死球数はリーグトップの「7」。黒田は「投げミスもあるが、いいバッターに対しては厳しくいかないと抑えられないので」と話しているが、この徹底した内角攻めはチームに大きなメリットをもたらしている。
畝投手コーチは「前に日本にいたときよりも内角への意識は高くなっている。3連戦の頭で内角を意識させる投球をしてくれると相手打線へダメージを与えられるし、後に投げる投手のためにもなる」と説明。現在、カードの初戦を務める黒田が打者の内角をえぐり打者をびびらせることで2、3戦目の先発投手や中継ぎ陣にも好影響があるというのだ。
また、死球を与えた後の姿も見習うべきだという。「死球を与えた次の打席でも弱気になることはないし、当てていいわけはないが、マウンド上でも申し訳なさそうな表情を見せない。それは隙を見せないためにも大事なこと。7年間のメジャー経験で培ってきたものだろう。他の投手も勉強してくれれば」(畝投手コーチ)
一度の死球で弱気になりがちな赤ヘル投手陣にとって強気を貫く黒田の闘争心は格好の見本というわけだ。全力投球でチームを引っ張る黒田だが、投手陣底上げにも貢献している。












