ドジャースはFAのカイル・タッカー外野手(28)と4年総額2億4000万ドル(約380億円)で合意。3年総額6900万ドル(約108億円)のエドウィン・ディアス投手(31)に続いての大物獲得となったが、一方であくなき〝金満補強〟が実力格差、経済格差をますます広げ、球界のバランスを大きく崩すとファンやメディアの反発は強い。

 ワールドシリーズ3連覇に向けて万全を整えるドジャースだが、そんな〝悪の帝国〟を擁護する声も再び聞こえてきている。アナリストのジェイク・サビッキ氏はポッドキャスト「ホールド・マイボール」の中でこの議論について「これは史上最高のチームだ。野球にとって非常にいいことだと思う。すぐれたスーパーヒーロー映画には必ず優れた悪役が登場するものだ。ドジャースはこれまでで最悪の悪役だ。誰もが嫌っている。ドジャースが負けることに関心がある。誰かがこの巨大チームを倒すところを見たい」と〝必要悪〟だと訴えた。

 さらに「ダン・パトリック・ショー」でESPNのクリス・ロッソ氏も加勢し「理論上は何も悪いことはしていない。ロサンゼルスでプレーすること、優勝チーム、素晴らしい組織、いい天候にめぐまれ、毎年ワールドシリーズに出場できるチャンスがある」とした。

 今後、サラリーキャップ制導入の圧力をMLBが強め、選手会との対立が避けられなくなりそうだが、選手会事務局のトニー・クラーク氏は米メディア「タイムズ」に「あらゆるレベルの選手たちが妥協なく勝利を目指す球団から功績に見合った報酬を得ているのは喜ばしいことです」と話している。