第107回全国高校野球選手権大会の第13日(19日)の準々決勝第3試合は県岐阜商が横浜(神奈川)を延長タイブレークの激戦の末、8―7と下して4強に進出した。

 古豪がV本命のセンバツ王者を沈めた。4―4のまま延長に突入。10回に両者が3点ずつを加えて勝負は決さず、11回は3番手の和田(2年)が無失点に押さえる力投で裏の攻撃につなげた。二死一、三塁と相手エース奥村頼(3年)を追い込むと、4番・坂口(3年)が140キロのストレートを左前にきれいに弾き返し、劇的サヨナラで幕切れを迎えた。

 殊勲の坂口は「まだ実感がない。打席に入って全員が声を掛けてくれた。みんながつないでくれて打てたヒットです。苦しい場面が多かったけど、絶対にやれるぞ、と声を掛け合った。試合前から勢いは自分らの方があるぞ、と励まし合っていた。勝負強さがこのチームにはある」と興奮を隠しきれなかった。

11回裏サヨナラヒットを放った県岐阜商・坂口路歩
11回裏サヨナラヒットを放った県岐阜商・坂口路歩

 先発の2年生左腕・渡辺大が緩いカーブで5回まで横浜打線を翻ろう。打線が今大会2完封の織田(2年)を序盤でとらえて3点をリードするが、2番手のエース柴田(2年)が制球を乱し、守備の乱れも重なって同点に…。何度も絶体絶命のピンチを招くが、奥村頼とのギリギリの投げ合いを制し、最後に白い歯を見せた。

 藤井監督は「力の差があると思っていた。打撃力、守備力、すごく鍛えられている。本当に粘って逆転してくれた。1試合1試合、やりながら1人ひとりが成長している。誇らしく思う。最後は〝やった!〟って感じですね。坂口が4番の仕事をしてくれた」と選手をねぎらった。