メッツのマイナーリーグに所属する投手が完全試合まであと一人の場面で降板を命じられた。2Aのビンガムトン・ランブルポニーズのジョナ・トン投手(21)で、10日(日本時間11日)のレディング・フィリーズ戦に先発。この日はダブルヘッダーの7回制となり、7回二死まで打者20人を一人の走者も出さず、奪三振13と完ぺきに抑えていた。

 だが球数は99球に達しており、最後の打者を迎える直前にベンチからコーチがマウンドに。右腕の肩を叩いて降板を告げた。マイナーとはいえ、大記録目前にお役御免となったトンは明らかに不満げな表情だったが、コーチやチームメートにねぎらいの言葉をかけられて泣く泣くマウンドを降り、本拠地のファンから大ブーイングが飛んだ。

 この降板動画がSNSにアップされると一気に波紋が広がった。コメント欄には「マネジャーをクビにしろ」の声が殺到。「私が今まで見たり聞いたりした中で最も衝撃的なことの一つに違いない」「焦点はトンの達成度にあるべきであり、投球数ではない」「100球投げると自動的にトミー・ジョンになるのか」と失望する意見で埋め尽くされた。

 トンは2022年ドラフト7巡目で指名されメッツに入団。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「21歳の彼は、最後の19イニングで40奪三振を記録している。メッツで6位のプロスペクトにランクされている。彼がこのようなピッチングを続ければ、そのリストは上がるかもしれない」とトンの今後に大きな期待を寄せた。