第97回選抜高校野球大会は19日、第2日第2試合で3年ぶり9度目出場の市和歌山が6年ぶり17度目出場の横浜(神奈川)に2―4で敗れた。

 先発でエースの土井(3年)が誤算だった。初回に2失策が絡むなどして1点、2回は2安打2四球と制球を乱して2点を失うと、3回途中で5安打3失点で降板した。公式戦で登板のなかった2番手の丹羽(2年)も4回一死一塁から適時三塁打を浴びて1点を奪われ、4点を追いかける苦しい展開となった。

 それでも4回から打線が奮起。二死から連続安打で一、三塁とし相手先発の織田(2年)を攻め立てると、暴投による振り逃げの間に三走者が生還して1点をもぎ取った。さらに5回には二死一、二塁から辻丸(3年)が中前適時打を放ち、2―4と詰め寄った。

 しかし、反撃もここまで。打線は相手2番手の奥村頼(3年)の前にパーフェクトに抑えられ、追加点を挙げることができなかった。

 半田真一監督(44)は「後半は理想の展開になっただけに何とかしたい気持ちがあったが、2番手の奥村君に糸口をつかむことができず、悔しい思いです」と唇をかんだ。

 その上で2番手で力投した丹羽について「公式戦の経験がなかったので不安もあったが、苦しい場面も持てるものを全て出して、よく粘って投げてくれた。次のステージにもつながる貴重な経験になったのでは」とねぎらった。

 18日の開会式で選手宣誓を務めた主将で捕手の川辺(3年)は「正直、土井は肩に不安があって立ち上がりから調子が良くなかった。そんな状況でもエースとしての責任感で先発マウンドに上がった。横浜高校さんのレベルの高さを身に染みて感じた。こういう素晴らしいチームと試合ができたのはいい経験になったので、どういう状況でも食らいついていかないといけないという気持ちの部分が大事。しっかり夏に向けて生かしていきたい」と先を見据えた。