第96回選抜高校野球大会で、日本航空石川は常総学院(茨城)と1回戦の最終戦となる第6日第1試合で激突する。

 日本航空石川は、元日の能登半島地震で甚大な被害を受けて山梨県内にある系列校に避難し、練習に励んだ。だが、山梨では15人部屋に段ボールを引いて寝泊まりする生活。環境が大きく異なる中で、インフルエンザの猛威にも苦しめられた。
 
 中村監督は「山梨は能登と比べるとすごく乾燥していて。喉が痛くなったり、肌はガサガサになってしまったり。環境が違っていたので、今は収まっていますが、(インフルエンザが)広がってしまったと思う」と振り返った。

 そんな厳しい状況の中で周囲からの支えもあり、ナインの意識も変わったという。「全国のいろんな方から支援をいただいて、行動が起こせることがすごいことだと。自分たちも心の中だけで感謝するのではなく、ちゃんと言葉に出そうと。そこから『ありがとう』の声掛けが増えました」。
 
 対戦相手の常総学院については、エースの149キロ右腕・小林芯(3年)やクリーンアップを警戒しながら、「なかなか厳しい戦いになると思いますが、相手を研究した上で、諦めない野球をしたい」と話した。

 また、宝田主将(3年)は、中村監督、松林部長と2月下旬には輪島市内を訪問したといい、「ニュースで見たり、自分の想像してた以上に残酷というか、言葉が出ませんでした」と明かす。その上で、「苦しい思いをしている中でも声をかけてくれたので、甲子園で恩返しできるように頑張りたいです」と意気込んだ。

 一方で常総学院・島田監督は「(日本航空石川への)応援ムードはあると思いますが、私たちも茨城代表で来ているので。代表に恥じないような野球をしたいです」と言葉に力を込めた。