男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が、女子テニスで世界ランク2位の大坂なおみ(23=日清食品)の〝会見拒否〟問題について言及した。

 大坂は27日、自身のSNSで全仏オープン(30日開幕、パリ)期間中は記者会見に応じないと表明。この件について、ジョコビッチは現在出場中のベオグラード・オープン後の記者会見で問われた。「彼女はおそらく理由があるんだろう」と前置きしながら「記者会見が時々非常に不愉快になることを理解している。特に試合に負けたら、いつも楽しいものではない。しかし、それはスポーツの一部であり、ツアー人生の一部。これは私たちがしなければならないこと。さもなければ罰金が科せられる」と言及。これまでグランドスラムを18回制し、時にはメディアとのバトルも経験したであろう王者は、記者会見をツアー人生の一部と表現した。

 大坂の突然の表明は海外でも注目。オーストラリアの「ヤフースポーツ」は「大坂の決断がテニス界を分断」とし、賛同がある一方、批判も受けていると報道。同国の元選手サム・グロス氏の「彼女の発表は、私にとって偽善的で見当違いに見える。SNS上の顔のないフォロワーの何百万人に画像を投稿して幸せだけど、ジャーナリストのグループと話したくないなんて」と非難の声を報じている。