【米ニューヨーク6日(日本時間7日)発】テニスの4大大会「全米オープン」の4回戦で、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22=日清食品)が同21位のアネット・コンタベイト(24=エストニア)に6―3、6―4で圧勝。優勝した18年大会以来のベスト8に進出した。

 アーサー・ブッシュ・スタジアム(センターコート)のナイトセッション第2試合、現地時間午後11時過ぎの遅い時間にスタート。試合前インタビューで「こんなに遅くなるとは…」と語った大坂だったが、序盤から絶好調だった。

 第1セットはファーストゲームで相手のダブルフォールト2本にも助けられ、いきなりブレーク。第6ゲームは2本のサービスエースで圧倒し、試合の主導権を握った。ラリーでは左太もも裏のケガを感じさせないフットワークを見せ、第9ゲームもブレーク。わずか28分で最初のセットを奪った。

 第2セットも第1セーブが冴え、自身のサービスゲームを着実にキープ。第6ゲームはデュースからブレークポイントを握るが、コンタベイトの粘りにあってキープされた。その後も互いにサービスゲームを守り、5―4で迎えた第10ゲームは6度目のマッチポイントをものにしてストレート勝ちした。

 これで大坂は新型コロナウイルス禍の中断明けから8連勝(棄権を除く)。4大大会で8強入りした過去2回(18年全米オープン、19年全豪オープン)は共に優勝しており、準々決勝以上は無傷の6勝、V率100%という好データがある。

 試合後のオンコートインタビューでは「今年でベストの試合かもしれない」と満足げに語り、懸念される左脚も「大丈夫」とにっこり。準々決勝では世界93位のシェルビー・ロジャース(27=米国)と対戦する。