東京五輪の競泳女子200&400メートル個人メドレー金メダルの大橋悠依(26=イトマン東進)が〝プロスイマー〟に転向したことが1日までに分かった。

 現在、大橋はイトマンスイミングスクールを展開する株式会社ナガセ(東京・武蔵野市)と社員契約を結ぶ。同社は「彼女は日本水連に対して肖像権除外認定を申し出て、受理されました」と経緯を説明した。

 一般的に「プロ化」とは肖像権を自身で管理する状態を指す。これまで大橋は水連が指定したスポンサーとしかかかわれなかったが、肖像権除外認定を受けたことで今後は自由に活動できる。極端な話、水連と契約する企業のライバル社と契約を結ぶことも可能だ。

 だが、今後について同社は「今まで通り彼女は社員を続けます。他にスポンサーがついたとしてもイトマン東進という所属も変わりません」と話す。スポンサー無制限のプロ活動をしながら、同社から給与が支払われるという。なお、水連から補助が出ていた遠征費などは基本的に自腹となる。

 大橋は2日開幕の国際大会代表選手選考会(東京辰巳国際水泳場)に出場予定。同社は「今は大会に集中していて、他のことは考えたくないようです」としている。