【ラグビーW杯】組織委は楽観だが…「選手のタトゥー」に見る文化の違い

2019年09月17日 16時30分

日本のプロップ、バル・アサエリ愛の右腕にはタトゥーが彫られている

 あの問題の対策は――。ラグビーW杯組織委員会は16日、都内で大会運営について説明会を開き、20日の開幕に向けて、ほとんどの準備が完了したことを報告。嶋津昭事務総長(76)は「万全の試合環境を整えて(選手の)皆さんには力一杯、戦ってもらえることを期待したい」と語った。

 この日、米国が来日し、出場全20か国が集結する中で、組織委と「ワールドラグビー」(国際統括団体)は、これまで反社会的勢力と関連づけされるタトゥー問題の対応に取り組んできた。W杯統括責任者のアラン・ギルピン氏は「タトゥーに対する日本の文化的背景がどのようなものかを伝えるなど各チームに教育を行った。(プレー以外は)なるべく隠すように促している」と説明した。

 タトゥーの有無にかかわらず、全選手にラッシュガード(マリンスポーツ用アンダーウエア)を提供。銭湯などでの着用を求める一方で、日本側にも「開催都市の方々にも理解をいただいている。双方に善意があり、大きな問題にはならないと思う」と自信を見せた。

 だが、タトゥーを巡る議論はそう簡単なものではない。日本のスポーツ界では、かねて不快感を示すファンも多い。競技中にタトゥーが入った選手がテレビ中継などに映ると、各競技団体やテレビ局に苦情が入るほどだ。

 国際大会で文化の違いはつきもの。組織委関係者は「海外でも来日経験のある選手がほとんどなので、ある程度のルールは分かっているはず。この問題に関しては理解されている」と楽観するが…。大会が開幕してラグビーへの注目度が高まれば、苦情が増えることも見込まれる。タトゥー問題の波紋は広がりかねないが、果たしてどうなるか。