冨田若春が全日本女子初V 東京五輪代表の素根輝に〝宣戦布告〟

2020年12月27日 19時21分

初優勝し笑顔の冨田若春(代表撮影)

 2024年パリ五輪へ大アピールだ。体重無差別で女子柔道日本一を決める全日本女子選手権が27日、東京・講道館で行われ、女子78キロ超級の冨田若春(23=コマツ)が4回目の出場で初優勝を果たした。

 10月の講道館杯同級で大会2連覇を果たした勢いそのままに初戦から躍動。3回戦では57キロ級代表補欠の玉置桃(26=三井住友海上)相手に苦戦したものの、延長に入ってからの足車で勝利すると、決勝でも78キロ超級の橋本朱未(26=コマツ)との14分56秒という長丁場の同門対決を落ち着いて制し、令和初の全日本女王となった。

 試合後には「絶対に優勝したかったので良かった。こういう(コロナ禍の)状況で試合に向けて作れたのは自信になった」とホッとした表情を見せた。

 だが今回出場しなかった昨年大会の覇者で、東京五輪女子78キロ超級代表の素根輝(20)は強烈に意識している。「組み手も、技を出すタイミングもうまいが、いずれは勝たないといけない。パリ(五輪)への戦いは始まっているので、大きなアピールになったと思う」と堂々の宣戦布告だ。

 この優勝に女子代表の増地克之監督(50)は「講道館杯との2連勝はパリに向けていいスタートを切ったと思う」と目を細めた。だが所属のロンドン五輪同級銀メダル・杉本美香監督(36)は「オリンピックを目指すなら、まだまだ素根選手の域には達していない。そこは一つずつやっていきたい」とハッパをかけつつ、さらなる指導強化を誓っていた。