大相撲の元横綱白鵬翔氏が師匠を務めていた旧宮城野部屋が〝完全消滅〟した。日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、伊勢ヶ浜部屋に所属している旧宮城野部屋力士の「預かり」を解除することを決定。今後は名実ともに全員が伊勢ヶ浜所属の力士となる。
白鵬氏は宮城野親方部屋の師匠だった2023年2月、弟子の暴力行為に対する監督責任で2階級降格と報酬減額の懲戒処分を受けた。宮城野部屋は同年4月から閉鎖。白鵬氏と弟子の力士は伊勢ヶ浜部屋が預かる形で転籍した。白鵬氏は昨年6月に協会を退職する一方で、力士は預かりの措置が続いていた。
相撲協会は、旧宮城野部屋力士の指導・育成を望む年寄(親方)が協会に申し出た場合は理事会で処遇を審議する方針だったが「預かりとなって2年以上が経過したことや、当時の師匠の宮城野(白鵬氏)が退職して1年が経過すること、また、今日まで、宮城野部屋を復興させたい旨の申請が理事会に出ていないこと」を理由に、預かりを解除することを決めた。
広報部長の藤島親方(元大関武双山)は「2年前の案件ですから。前々から理事会以外でもいろんなところで議論が出ていた。丸2年以上がたっているので、力士のためにも、ここで一区切りをつけた方がいいのではというところから今日の理事会の議題に挙がった。今の時点で(旧宮城野部屋復興の)申し出がないということで、今日の決定になった」と説明した。
今回の決定は、旧宮城野部屋力士だった炎鵬が夏場所で十両復帰を果たし、親方になるために必要となる関取通算30場所に到達した直後のタイミング。既存の部屋の継承ではなく、独立して部屋を新設するためには、より高い条件(横綱大関経験者、三役通算25場所、幕内通算60場所)を満たす必要がある。
藤島親方は「自分の認識では独立は基本的にはない。新たに宮城野(部屋)継承というのはないと思います」と明言。旧宮城野部屋出身の間垣親方(元幕内石浦)に部屋復興の申請期限を事前に告知したかについては「こちらから働きかけることではない。部屋の問題ですから。今回のタイミングになっただけで、最初から2年と決まっていたわけではない」と説明した。












